国号を日本と定め、律令制を導入した列島社会は、710年、奈良の地に平城(へいじょう)京(きょう)を造営しました。平城宮跡と東大寺・興福寺・春日大社・元興寺(がんごうじ)・薬師寺・唐招提寺の6つの寺社、春日山(かすがやま)原生林が1300年の歴史を刻んでいます。寺社の多くは、戦(いくさ)の炎に包まれながらも、その都度再興され、奈良は街並みを育み続けてきました。